2016年4月13日からTBS系列で「重版出来(じゅうはんしゅったい)」というドラマがスタートしました。黒木華(くろきはる)が演じる新米編集者・黒沢心を中心に、コミック雑誌の編集部の奮闘を描くドラマです。元柔道五輪代表候補だった心が、前向きな姿勢で物事に取り組むとても明るいサクセスストーリードラマです。ドラマ後半から登場する中田伯(永山絢斗)の作品「ピーヴ遷移」がいろいろと気になるのでコンパクトにまとめてみました。
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なお、TBSオンデマンドで最新話を1週間無料で視聴できるので見逃している方はお早めに。
登場人物 相関図
まずは簡単なドラマの人物相関図を引用しておきます。
ピーヴ遷移のコンセプト
主人公の黒沢心が連載決定会議でプレゼンした際の言葉を引用します。
この作品で中田さんが描こうとしているのは恐怖と支配です
ピーヴは人の恐怖にとりついて 心を操る生命兵機です
怖いと思った瞬間ピーヴは襲ってくる
恐怖心さえ持たなければ大丈夫なのに
人は恐怖を抑えられない
主要な登場人物
同じく、主人公の黒沢心が連載決定会議でプレゼンした際の言葉を引用しながら主要なキャラの説明します。
ヌリス
ヌリスはみんなに愛される大佐ですが
実はピーヴを使って人々を支配しようとしている
愛されているが、実は、、、という説明になっているので、裏の顔を持っている大佐のようです。
コータ(主人公)
その裏の顔に気づいているのが主人公のコータです。16歳の高校1年生です。
その中(ヌリスの支配のこと)でただ一人流れに逆らって声を上げるのが
主人公のコータです
弱くて小さい人間だからこそ 必死であらがうんです
彼は自分の中の恐怖心と 命がけで戦います
弱いからこそ必死で
恐怖という支配から自由になろうとするんです
誰もが日々 何かと戦っています
必死で戦う主人公の姿は
読んだ人たちに明日への勇気と希望を与えます
このコータは間違いなく永山絢斗さん演じる中田伯がモデルです。子供の頃、部屋で鎖につながれて育ったことがある、というエピソードからわかるように、中田伯は複雑な家庭環境で育っています。三蔵山先生の奥さんが優しく接しようとすると、急に「触んなババア!」と叫びだすシーンがドラマの中にありました。母親的な存在が優しく接してくると、何らかの裏があって自分を支配しようとしている、と思い込んでしまうようで、その支配の恐怖から逃れようと必死に彼自身が戦いながら生きてきています。
その他の登場人物
その他キャラクターのモデルは主に三蔵山先生のところのアシスタントの方々になっています。沼田伯も三蔵山先生のアシスタントとして勉強しているので、身近な人を参考にしてキャラクターを作り上げていきました。
アンルー
ヌリスの手下のようです。モデルはムロツヨシさん演じる沼田です。沼田は三蔵山先生のところでチーフアシスタントをしながら漫画家を目指していました。
マルヲ
22歳のフリーター。モデルは今井隆文さん演じる棚橋です。棚橋は三蔵山先生のところでアシスタントしながら漫画家を目指していて、ドラマ99.9への出演も果たしています。
なんとなくアフロなので主人公コータ側な気がします。漫画のアフロに悪い人はいない気がします。
タイチ
15歳の高校生のようです。モデルは椿直(つばき なお)さん演じる栗山です。栗山は三蔵山先生のところでアシスタントしながら漫画家を目指してます。
アスミ
女性で18歳。コータの幼なじみです。過半数がヌリスの味方になっていく一方で唯一のコータの味方であり続けようとする人物のようです。
モデルは蒔田彩珠さん演じる後田アユです。後田アユは、牛露田獏という有名だった漫画家の娘です。興都館の1階で肩がぶつかりほんのすこし会話した際に、中田伯のイメージが湧きアスミのモデルとして採用されました。
後田アユも複雑な環境で育っています。ダメ親父(だいぶマシになったようですが)のせいで生活保護を受けながら生活している後田アユは、周囲からいじめられようが泣くこともなく、笑顔もめったに見せることがない、とても無感情で冷めた性格でした。
ピーヴ遷移の言葉に合わせるならば、恐怖の支配から逃れようと必死にもがいた結果、無感情になる、という手法を後田アユはとっていたのだと思います。
中田伯が後田アユと会話した際に何かを感じ取り、コータ(=中田伯)の味方としてあり続けるアスミ(=後田アユ)、となったのも納得がいく感じがしますね。
連載のキャッチコピー
キャッチコピーは「悲しみを希望に変えろ!」となっています。中田伯は驚異の新人として紹介されています。