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ウエンツ瑛士の「留学で変わったこと」がアドラー心理学だった

2020年04月21日に放送された火曜サプライズで、留学から帰ってきたウエンツ瑛士さんの帰国直前の密着取材が放送されました。

その中でウエンツさんが語った内容にとても感動したのでまとめておきたいと思います。

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留学して一番変わったことは?

留学して一番変わったことは?の問に対して、ウエンツさんが5分ぐらいじっくり語るシーンがあったのですが非常に心にしみました。

全文を書き起こしておきたいと思います。

(ここから)

自分をすごく好きになった。

自分を好きになってもいいんだっていうことに気づかせてもらった。

日本にいたときに、やっぱり、、、

大事な考え方だとは思うんです、

という大前提がある中で、

  • 何々があるのは誰々のおかげ
  • 人がサポートしてくれたからこれができた
  • だれかの後押しがあった
  • 仲間が支えてくれた
  • 自分がやったというのはおこがましい

っていう考え方って強いと思うんですよ、日本で。

それはある種大事なことで、

「自分で達成したと思うな」

「人の力を借りてできたんだ」

もちろんその通りなんだけど

まずは自分が頑張った

自分を認めてあげて、自分を褒めてあげてもいいなじゃないか

っていうことを言ってもらえることがすごく多くて、こっちで。

なぜそれをしないの?って。

だって、あなたがここまでやってきたんだからこれだけのものがあるんだよって。

なんでそれを自分で褒めてあげないの?

もちろん人は助けてくれたと思うけど

助けてあげる、って言われているのも

あなたがあなただから助けてもらっているわけだし。

日本では、「僕が」なんて思えないし、思いたくてもダメという縛りを受けている気がして

でも、そう思っているうちに、

自分ってなんもできていない人間なんだとどんどん思っちゃんたんですよね、日本にいる間に

そういうことを思っている他の日本に住まれている方っているんじゃないかなって僕は思うんですけど

そういう人たちには僕は声を大にして

「お前がやったから」

「お前の力でやったんだよ」

って言ってあげたいですよね

今なら言える

そして、自分にもそれを言ってあげられる

ともすればこの休みをもらってこれたのも

休みを”もらった”っていうことだけに執着するんではなく、

自分でやったんだもん、ここまで、働いて。

「誰かに迷惑をかけてる。」

いやかけたよ。

かけたけど、やっぱりやりたい気持ちがあるし

かけるだけやってきたよ。

マイナスの面ばかり見ていてもしょうがないし。

それをテレビで発言するのってスゴイ怖いですよ。

友だちの前で言うのとテレビの前で言うの全然違うんで。反応があるし。

それは好かれたいって思うことあるし、自分も。

でもそれだけじゃもうこれ以上前には進めなかった、と思います。

もっとそこはバランス良く。

自分のこともしっかり好きで、そういう気持ちもしっかり持って。

それを持つことで、人にもお前が頑張ったんだよって言ってあげられる自分でありたいと思うし。

だからって他人への感謝は忘れちゃいけない

変わったといえばそこですかね。

(ここまで)

ボイストレーナからかけられた言葉

ボイストレーニング講師のアントワネットさんからかけられた言葉が、留学初期のウエンツさんを救ったようです。

その言葉もとても良い内容だったのでまとめておきます。

(ここから)

日本帰るのになんかこう、すごいプレッシャーとか

俺、このまま何も上達せずに帰ったらどんな目に合うんだろうとか

全部した(感じていたというニュアンスですね)わけですよ。

「いいじゃん!」って

「しゃべれなかったらしゃべれなかったでいいじゃん!」みたいな(言葉をアントワネットさんはかけてくれた)

「まず来たことに大きな意味があるわけだし、

もう、全部そういうのは捨てなさい。

うまくいかないなんて、人生の中でいっぱいあるわけだし、

それを他人がジャッジすることでもない

私はあなたにレッスンが出来て本当に嬉しいし、

とにかくそういう気持ちでいてくれたら嬉しい」

って(声をかけてくれた)

(ここまで)

ウエンツさんは、この言葉に支えられ、

まさに安心立命(心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと)な心理的状態で留学期間を過ごせたようです。

アドラー心理学の「自己受容」

筆者はこれらの話を聞いていて、アドラー心理学に通じる内容だなぁと感じました。

アドラーは幸福の三原則というものを用いて、人間の幸せについて解説しています。その三原則とは、

  • 自己受容
  • 他者信頼
  • 他者貢献

です。

今回のウエンツさんのお話は「自己受容」そのものだなと感じました。

少し古いですが、「嫌われる勇気」で有名な岸見先生の対談記事を引用しておきます。

「自己受容」というのは(略)

「自分に価値がある」と感じられるということです。今のままでいいというより、「この私しかいないのだから、とりあえずそこから始めよう」ということですね。

アドラー心理学が教える
幸せに生きるための3つのヒントとは?

日本は、「おかげさま」の文化があります。これは実際のところは、「自分がいかに恵まれているかに気づき、人の縁に感謝し、内側から満たされる。」ということなのですが、

この極みに達することは難しく、

自分は大したことない、誰々のおかげで成り立っている

といった他者を立てる美徳のようなニュアンスで感じている方も多いのはないでしょうか。

ウエンツさんもこの感覚に日本にいる頃は支配されていたように感じます。

そしてイギリスに渡り、その支配から開放されて、のびのびと自分を取り戻していったように思います。

一皮むけたように見えるウエンツ瑛士さん、今後の活躍に期待ですね。

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