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Web会議Teams/WebEx/Zoom 違いを技術用語なしで簡単解説。やんちゃ息子なのは誰?

2020年4月現在、新型コロナウイルスが大流行し急速にテレワークが進んでいます。

「うちも導入進めているけど、ZoomとかSkypeとか色々とあって結局どこがどう違うの?」

「うちの場合はどれを使うのが適切なの?」

ってお悩みの人も多いかと思いますので、技術用語を使わずにすごーく抽象的な概念でまとめました。

大原則

まず、当たり前のことですが原則として

Web会議は相手がいてはじめて成立するもの

を覚えておく必要があります。

つまり、自分たちだけでなく相手のことも考えて使うサービスを選ばないといけません。

この原則にもとづくと長いものに巻かれたほうがいいです。つまりユーザが多いところのサービスを自分たちも使いましょう。

こうすることで

  • 社外の人から招待されたときに自分たちが操作に困らない
  • 社外の人を招待するときに先方が操作に困らない

となります。

選択肢は3つの会社

これだけテレワーク化が進んだ昨今、たくさんの比較記事があります。

無料で使える7つのビデオ会議サービスを徹底比較!(PC Watch)

どれが1番フィットする?主要web会議システム6選【比較表付き】(Remote Work Labo)

【リモートワーク】Web会議ツールを比較してみた!(TRYM Laboratory)

候補がたくさんあって困りますよね。

ということで上記の大原則から絞り込んじゃいましょう。

候補は下記の3つでいいです。

  1. Teams(Microsoft)
  2. WebEx Meetings(Cisco)
  3. Zoom(Zoom)

さて、機能比較などは上記引用のサイトに譲り、ここでは会社の特徴やサービスの設計思想など平易な言葉でをまとめていきたいと思います。

なぜなら筆者は、自社でどのツールを使うかを選定する際に、

どのサービスも機能的には大差ないので、会社の特徴やサービス設計思想といった上位の概念から選ぶのがベスト

だと思っているからです。

まず結論から

Microsoft Teams

すごく世話を焼いてくれるけど、たまに昨日と言っていることが変わることがあるお母さん的なサービス

Cisco WebEx Meetings

頑固者で頼れる存在だけど腰が重い、でも2ヶ月に1回ぐらいはフットワーク軽くいろいろなところに連れてってくれるお父さん的なサービス

Zoom

テキパキなんでもやってくれるけどたまにお茶目なポカミスもしてくれるやんちゃ息子的なサービス

では、下記にそれぞれの詳細を述べますね。

Microsoftについて

言わずとしれたWindows OSの会社。Word/Excel/PowerPoint といったOfficeツールの王者でもある。

エンジニア以外の方はあまり知らないかもしれないが、クラウドサービスも最近はかなり強く、またMicrosoft Researchという非常に先進的な技術開発をしているR&Dも保持している。

という会社です。

実はMicrosoftはSkypeというWeb会議も持っています。Skypeは2000年前半ぐらいには流行っていたのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Skype は ビジネスと言うよりは個人向けのビデオ会議用ツールと考えましょう。

ビジネス用途には、グループチャット機能などを統合したSkype for Businessというサービスを行っていましたが終了予定です。Teamsにビジネス向けは集約しようとしています。

よってMicrosoftのWeb会議=Teamsと考えてもらっても差し支えありません。(最近 SkypeでMeet Nowなども出しましたがここでは検討外とします)

Microsoftサービス(Teams)の判断ポイントは下記のとおりです。

WindowsやOfficeとの親和性が圧倒的に高く、

特に、WordやExcelなどOfficeでの共同編集なども重視したければTeamsを選びましょう。

またMicrosoftはクラウドやR&Dといった技術蓄積も十分にあるのでセキュリティ面も心配ありません。

共同編集はMicrosoftサービス内での連携になるので圧倒的に他社に比べて優れています。

一方で、そういった既存ツールを組み合わせて一つのサービスに見せている側面もあるようなので、たまに一つのサービス内なのんいバラバラ感を感じることがあります。

すごく世話を焼いてくれるけど、たまに昨日と言っていることが変わることがあるお母さん的なサービス

といったイメージでしょうか。

Cisco(シスコ)について

WebEx MeetingsというWeb会議サービスを提供しています。

WebExは”ウェブエックス”と読みます。

CISCOは、インターネットの基盤を支えているネットワークスイッチの機器ベンダーとしての王者です。

また、タンバーグという専用機器でのビデオ会議装置を作っている会社を買収して長年事業をしています。

(WebExは専用機器ではなく、PC上でうごくソフトウェアで実現しているビデオ会議です←これをWeb会議と言います)

CISCOサービス(WebEx)の判断ポイントは下記のとおりです。

ネットワーク機器のベンダーだけあって、セキュリティ面や接続性は非常に優れています。

質実剛健といった印象があります。その分、少しお硬いイメージあり操作画面などが分かりづらいときもあります。

でもCiscoいったネットワークスイッチ機器を触ったことがある人から見ればWebEx Meetingsは非常にポップな作りで十分使いやすいです。

頑固者で頼れる存在だけど腰が重い、でも2ヶ月に1回ぐらいはフットワーク軽くいろいろなところに連れてってくれるお父さん的なサービス

にようなイメージですね。

Zoomについて

急成長を遂げたベンチャー会社のサービスです。Web会議サービスがメインビジネスです。

主催者以外はアカウント作成なしでWeb会議を開けたり、使いやすい操作画面、つながりやすさ、をウリに急速に市場をのばしてきました。

このコロナ禍で急成長を遂げたために、セキュリティ面の整備までおいつていおらず、現在ネガティブキャンペーンが他社によってはられている状況です。

このセキュリティに関しては別記事でまとめていますが、

用途と使い方を間違えなければ筆者は特に問題ないと考えています。

Zoomの判断ポイントは下記のとおりです。

2020年4月の時点では、TeamsやWebExよりも操作画面が洗練っされている印象があります。つまりITリテラシーが高くない人でも簡単に使い始めることができます。

一方で、セキュリティの懸念は風評も含めて大きくなってしまっていますので、利用時にお相手の企業が嫌がる可能性があります。

テキパキなんでもやってくれるけどたまにお茶目なポカミスもしてくれるやんちゃ息子的なサービス

といった感じですね。

LINEやFacebookは?

最後の補足としてLINEやFacebook Messengerは?という疑問にもお答えしておこうと思います。

まず、LINEもFacebook Messenger も

ビジネス用途ではなく個人用途

と考えてもらうと良いと思います。

個人用途になると何が良くないのか、というと

ビデオ会議したい人全員がアカウント作成が必要

になります。

先方の会社の人たちと会議をしたいときにLINE IDを交換しなければならないと考えると、抵抗を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、なぜ個人用途はアカウント作成が必要かについても簡単に説明しておこうと思います。

個人用途

=ユーザは無料で使える

=LINEなど運営側は個人情報を収集し広告で稼いでいる

=個人アカウントを作成してもらわないと困る

という理由があるからです。

一方、ビジネス用途は基本法人から利用料金をもらうので、ゲスト参加者を定義できるのです。

Zoomは個人向けにもこれをやってのけたから一気に広がったと筆者は思っています。

(Apear.inなど同様の思想のものはありましたので、プロモーションもうまかったとも思いますが)

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