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ドラマ重版出来。第8話感想、変わる世の中でもがく者達の話として秀逸だった

2016年4月13日からTBS系列で「重版出来(じゅうはんしゅったい)」というドラマがスタートしました。黒木華(くろきはる)が演じる新米編集者・黒沢心を中心に、コミック雑誌の編集部の奮闘を描くドラマです。元柔道五輪代表候補だった心が、前向きな姿勢で物事に取り組むとても明るいサクセスストーリードラマです。2016年5月31日に放送された第8回は、変化する世の中でもがきながら前へ進もうとする人たちを表現する話として秀逸だったのでまとめてみました。

 

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なお、TBSオンデマンドで最新話を1週間無料で視聴できるので見逃している方はお早めに。

 

登場人物 相関図

簡単なドラマの人物相関図を引用しておきます。

 

 変化する世の中でもがく人たち

編集長・和田

何もしないでも雑誌が売れていた頃とは変わり、今は厳しく数字を管理される時代、しかもエクセルは使いこなせない。

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そんな時に編集長をやっていることを嘆いています。

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でも、その中でもがいて頑張るしかない。夢を売る漫画屋である大人は子供の前でカッコつけながら生きていかなければならないのです。

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変わるものがある中で変わらないものがある。牛露田獏の漫画は媒体がWebに変わっても作品が変わるわけではなく、きっと今の世の人にも受け入れられるのでしょう。

 

牛露田獏

過去の栄光の思い出でのみ生きていて、時間がそこで止まっていた牛露田獏。

支えてくれていた妻の死、それが自分の不甲斐なさのせいでもあったことに直視できないでいましたが、編集長・和田と娘・アユの訴えで今の自分の直視し、前へ進むことを決意しました。

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蒔田彩珠さん演じる娘の後田アユさんが、お父さんの漫画が「すっごい面白かった」、と言って笑うシーンは、こちらも微笑んでしまいました。

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キタノ書店の店主 北野

和田の故郷の岐阜にあるローカル書店の店長で梶原善さん演じる北野誠も、今に即した売り方を模索することを決意しています。一人でもお客さんがいる限り諦めません

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書店員・河

アイドルより仏像、花がらよりボーダ、恋バナよりが本を読むことが好きだった河さん、中学生の頃にそんな自分で大丈夫か将来に不安を抱いていました。その時に、山縣留羽(やまがたるう)の100万オトメバイブルを中学生の頃に読むことで救われました。

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自分を変えることなく本を愛し、本を読み続け、今の書店員の仕事を頑張り、その結果、尊敬する山縣留羽に出会うことができました。

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営業・小泉

エンペラーの営業のエゲツないやり方を目の当たりにし、自分のやり方も変えようと考え行動します。具体的には、河さんに山縣留羽のサインを渡し、週刊バイブスを贔屓にしてもらおうと画策します。

しかし、河さんの書店員としてのプライドをもった仕事を見ることで変えていく場所を間違っていたことに気づき、普通に頑張ることを決意します。

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ネームが書けなくなった若手漫画家

別のエッセンスとして、ネームが書けなくなった若手漫画家のエピソードも第8話で登場しました。

大塚シュート

中川大志さん演じる大塚シュートは、エゴサーチ(自分の評判についてWebで検索すること)をして、自分の悪評に触れてしまうことでネームが書けなくなってしまいました。感受性が強すぎるために、他人の意見に同調しようとして自分を見失ってしまったのです。

それでも良いんだ、と受け入れることで解決しています。

 

中田伯

 

重症なのは永山絢斗さん演じる中田伯です。こちらは他人のことを理解できないことによることが原因で、おそらく複雑な生い立ちからきているのだと思います。他人のことを理解せず、殻に閉じこもって生きてきたのですが、第7話での沼田の感情に触れることで、相対的に自分のことを見つめなおすことになり混乱しているのが現状のようです(三蔵山先生談)。

来週以降、最終話に向けてこのエピソードが大きな軸となってくるのだと思われます。