はてなで話題になっていた、妻「今年の里帰り、予算的に厳しいんだけど」、を読解したのでここに記します。
里帰りの実態
里帰り先は妻の実家で、海沿いの片田舎にある。
家が小さいために毎年近くの民宿を利用するのだが、目の前が海水浴場ということもあり昼はレジャーに夜は新鮮な魚介を堪能するという我が家にとっての一大イベントでもあった。
はい、2つ重要なポイントがありますね。
ポイント1:民宿を利用
このご家族は妻のご実家に泊まるのではなく、近くの民宿を利用するのです。
ポイント2:レジャー&海鮮
この文章を書いている旦那さんも、レジャーと海鮮を楽しみにしているようにも読み取れます。奥様の実家へ泊まるわけではないので、気楽なのでしょうか。
予算
今年の里帰り、予算的に厳しいんだけど。
略
お小遣い制のぼくには家計の内情はわからないが、そういえば今年は子供の進学だとかでお金がかかるというようなことを言っていた。
恒例の里帰りイベントは、予算的に今年は厳しいのです。
奥様との会話
「そうか。そりゃお義父さんも寂しがるな。」
妻の真意もわからぬまま、当り障りのない言葉を返す。
「そうなのよ。一年に数回の、せっかくの孫に会える機会だからね。」
それに続く次の言葉を待ってみるが、妻からは一向に口を開こうとはしなかった。
妻はたまにこうして、自分自身に結論を持っていながらこちらがそこに辿り着くまで口を閉ざしてしまうことがある。
中止にはしない、と。子どもとお義父さんを会わせる、ということは必達事項のようです。
辿り着いた結論
妻よ。汚すぎる。少なくともそれはあなたの口から言うべきだ。
それをあえてぼくに言わせることで、自分の手を汚さないだなんてあまりにも卑怯だ。
果たしてぼくの辿り着いた結論を妻に告げると、つまは仕方なさそうにこういった。
「本当はみんなで一緒がいいんだけどね。パパがそういうなら仕方ないわ。」
今回は奇跡的に結論へと辿り着くことができたが、辿り着いた先に希望などというものがあるはずもなかった。
みんな一緒ではない案をパパが提案した、ということです。
さてここまでで話を整理すると、
- お金がないので恒例の形式での里帰りは難しい
- でも、妻は子どもたちにおじいちゃん(妻の父)と会わせたい
- 主人公である夫は、みんなで帰る形式ではない案を提案
ということです。この条件から
- 3.から、夫、妻、子供のうち誰かが欠ける里帰りの案を提案した
- 2.から、子供が欠けることはありえないので、夫か妻
- 妻方の実家であることから、妻が帰るのが妥当である
- よって夫が「じゃあ、今年は自分抜きで里帰りしなよ」という案を提案した
ということが容易に想像できます。
予算的インパクトからさらなる考察
さて、民宿に泊まる大人が一人いなくなるだけだと、予算的なインパクトが小さいようにも思うのです。子供が添い寝できる年齢だとすると、大人2人の部屋と大人1人の部屋はほぼ料金が同じことが多いです。
そもそも民宿に泊まっていた理由が夫にあるのではないでしょうか?
夫がいると、妻方のご両親も夫も気を使い(かつ家が狭いとか)、民宿に泊まることが恒例行事になった、
ということだとすると
民宿に泊まることをやめ、妻と子供だけで両親の家に泊まるプランに変更した、ということで里帰りが実現できるようになった、ということなのかもしれません。