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ドラマ「カルテット」のメインテーマは不可逆性=起きたことは元には戻らない、だから前に進む!

2017/01/17より火曜ドラマ「カルテット」が始まりました。音楽で生きていくことの可能性について結果が出始めている大人の4人が、冬の軽井沢を舞台に繰り広げるラブストーリー&ヒューマンサスペンスドラマです。豪華な女優・俳優陣が味のある大人たちを演じるちょっぴり大人なドラマで、全体のトーンは穏やかなのですが非常に引き込まれるドラマです。

今回は、このドラマのメインテーマである「起きたことは元には戻らない」についてまとめておきたいと思います。

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第1話でのメインテーマでの提示

まず、第1話でこのことが明快に述べられています。そう、唐揚げの下りです。

別府君、唐揚げ洗える?

レモンするってことは不可逆なの

二度と元には戻れないの

不可逆とは「元に戻らない」の意味です。

そして、真紀(松たか子)が、夫が失踪していることを告白したくだりで、はっきりと次のように述べています。

起きたことは もう元にはもどらないんです

レモンかけちゃった唐揚げみたいに

テーマに沿って進むストーリー

第2話:別府と同僚

別府に好意を抱いていた女性が結婚することに。真紀のことが好きな別府でしたが、真紀から拒絶され、この女性にアプローチしますが、もうそれはない、とフラレます。

第3話:すずめと父親

すずめ(満島ひかり)は父の危篤を聞いても、父の病院に行くことなく真紀とともに軽井沢へ帰ってきます。父親と復縁することはありませんでした。

第4話:家森と妻・息子

家森(高橋一生)は、妻と息子と再開します。息子の成長を見て、自分も父親としてやり直したくなり妻へその提案をしますが、結局それは叶わず別々の暮らしへと戻っていきます。

第5話:4人の音楽家としての人生

音楽家としての成功を半ばあきらめていた4人に、別府の弟のツテで大きな舞台での演奏のしごとが舞い込みます。浮足立つ4人でしたが、結局音源に合わせて演奏のフリだけをすればよい、という内容に成り下がり、自分たちのポジションを再確認することになります。

第6話:真紀と夫・幹夫

こちらにまとめてあります通り、真紀と幹夫が夫婦としてすれ違っていく様が第6話で明らかになります。二人はそれぞれ関係修復のために話し合わなきゃ、と思いますが、結局それが出来ずに夫の失踪状態をむかえてしまいます。

第7話:巻き戻る

真紀の夫・幹夫とのもみ合いで有朱が2階から転落してしまいます。この「起きたこと」はもう元には戻りません。 有朱を殺してしまったかと思いきや、まったくの無傷で事なきを得ます。

幹夫から別れを告げられ、真紀と幹夫の結婚生活はもとに戻ることなく終焉を迎えます。一方で、真紀は早乙女の名字に巻き戻り、カルテットメンバとの同居生活を再開します。

第7話では、「元には戻らない」の絶望的な側面から、元には戻せないけどその中でどうやって過去にケリをつけて前にいくかの希望的な側面へシフトしているような印象を受けました。

第8話:S・A・Jの三段活用

S・A・Jとは、興味のない人から告白された際の流れ

好きです→ありがとう→冗談です

の頭文字です。

「冗談です」で、最初の「好きです」はなかったことになる、なかったことにしてみんな生きている、と家森が持論を展開していました。

第9話:前に進む

すずめが真紀に対してかけた次の名言が、このドラマのこれまでのメインテーマ(=不可逆)の答えになっています。

「真紀さんは奏者でしょ。音楽は戻らないよ。前に進むだけだよ。一緒。心が動いたら前に進む。好きになったとき、人って過去から前に進む。私は真紀さんが好き。今、信じてほしいか、信じてほしくないか。それだけ言って」