11月の米大統領選の共和党のドナルド・トランプ候補が10年前のわいせつ発言で窮地に立たされています。
こちらの記事に書いたように、
トランプ候補のわいせつ発言の全文和訳を見て確かにロッカールーム会話だと思うけどこれは厳しい
10年前の低俗な発言を受けて、とうとう議会共和党トップのライアン下院議長が、「今後はトランプを擁護しない」と宣言しています。
ライアン下院議長がトランプを見放す
ライアン下院議長、トランプ氏との共闘拒否 「今後は擁護しない」(AFPBB News)
によると、
ライアン氏が「(投票日までの)今後30日間、トランプ氏を擁護しないし、一緒に選挙運動を行うつもりもないと話した」と明かした。
とのことです。
米共和党のライアン下院議長、クリントン氏の勝利ほぼ認める(ロイター)
では、すでにクリントンの勝利を認めていて、その上で
「自由な裁量」を与えないよう、議会での共和党の多数派維持に全力を注ぐ方針を示した。
となっています。
つまり、ライアン下院議長は、
- トランプ候補の負けを認め
- その上で傷口を広げないように全力を尽くす
というスタンスへシフトしたようです。
トランプ候補の反応は
これに対し、トランプ候補は次のようにtwitterでコメントしています。
Paul Ryan should spend more time on balancing the budget, jobs and illegal immigration and not waste his time on fighting Republican nominee
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年10月10日
和訳すると、
ライアンは予算や雇用、不法移民に対して時間を使うべきで、共和党の大統領候補に対して時間を浪費すべきではない。
と言っていて、身内での争いが繰り広げられています。
女性蔑視発言で一気に低俗な議論へメディアが集中しているように見えます。
今後クリントン陣営からスキャンダラスな情報が出てくる可能性もゼロではありません。11月8日の投票に向けてますます目が離せなくなっています。