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逃げるは恥だが役に立つ第11話感想。名言まとめと青空市でみくりが平匡にハグしにいった理由について

2016年10月12日からドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が始まりました。漫画を原作としたドラマで、自分を必要としてくれる場所を求めている主人公・森山みくり(新垣結衣さん演じる)が、恋愛経験の無い独身サラリーマン・津崎平匡(星野源さん演じる)と契約結婚をするお話です。

今回は第11話(最終話)の感想と、第11話で登場した数々の名言と、みくりの心情について自分なりにまとめてみたいと思います。

 

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 名言と逃げ恥のメインテーマ

まずは百合ちゃんの名言から。ポジティブモンスターに対して次のように言い放ちます。

あなたは随分と自分の若さに価値を見出しているのね。

私がむなしさをかんじることがあるとすれば

あなたと同じように感じている女性がこの国にはたくさんいるということ

今あなたが価値がないと切り捨てたものは

この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ

自分がバカにしていたものに自分がなる

それってつらいんじゃないかな?

 

私達の周りにはねたくさんの呪いがあるの

あなたが感じているものもその一つ

 

自分に呪いをかけないで

そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい

 

結局、逃げ恥はこの呪い(みくりは「縛るもの」と表現していましたが)とどのように向き合い、解放されるかのお話だったのですね。

みくりが見本市で平匡とハグしているうしろで流れたみくりのナレーションです。

私達を縛るすべてのものから

目に見えない小さな痛みから

いつの日か解き放たれて

時に泣いても

笑っていけますように

 

平匡を縛っていたもの

自分は(異性から)愛されない存在、という縛り・呪いを自身で与えていました。自尊感情が低いという表現がされていましたよね。

プロの独身として発展させないことをモットーとしていた彼ですが、みくりの健気なアプローチによってその縛りから開放されました。

みくりさんが閉じたシャッターは

いつか僕が閉じたものと同じかもしれない

だとしたら

僕は開け方を知っている

何度も何度も呆れるほど

見捨てずにノックしてくれたのは

他の誰でもないみくりさんだ

 

みくりが第8話で、次のように言っていました。

擦り傷程度の浅い傷

だとしても何度も何度も傷を受ければ

深刻なダメージになる

くたびれてしまった

自尊感情が低いあの人を好きでいることに

拒絶されても平気なふりで笑い続けることに

 

みくりから何度も何度も来てくれていたことを平匡も気づいていたのですね。

 

平匡を解き放ったのは第8話の最後でみくりと電話で行った次の会話です。

(女性経験がないということが知られるのが怖かった、という平匡に対して)

知っていました とっくに

平匡さんのお母さんから聞いた話とか 色々総合してそうかなと思って

私にとっては 大したことじゃありませんでした

でも拒絶されたのはすごく…すごくショックでした

 

 

みくりを縛っていたもの

みくりを縛っていたものは「小賢しい」という性格です。元カレのシンジからもらった呪いですね。自身のことを、理屈っぽくて普通の女性とは違う、と思いこんでいたみくりは、平匡の次の言葉で救われます。

面倒を避けて 避けて

極限まで避け続けたら

歩くのも食べるのも面倒になって

息をするのも面倒になって

限りなく死に近づくんじゃないでしょうか?

 

生きていくのって面倒くさいんです

それは一人でも二人でも同じで

それぞれ別の面倒くささがあって

どっちにしても面倒くさいなら

一緒にいるのも手じゃないでしょうか?

 

話し合ったり 無理なときは時間をおいたり

だましだましでも 何とかやっていけないでしょうか?

やってやれないことはないんじゃないでしょうか

 

みくりさんは 自分のことを普通じゃないといったけど

僕からしたら 今さらです

とっくに知っていました

大したことじゃありません

世間の常識からすれば僕たちは最初から普通じゃなかった

 

今さらですよ

このセリフ、第8話でみくりが平匡を縛りから解き放った言葉と対比になっています。

「とっくに知っていた」「大したことじゃない」という同じフレーズが使われていて、意図的に平匡がみくりに対してこの言葉を選んでかけてあげたのですね。

 

これによってみくりは、小賢しくても受け入れてくれるところがある、と認識して縛りから開放されます。

 

ところが平匡は、みくりから縛りそのものを消し去ってあげるのです。

(小賢しいからできる仕事もあるのかもしれません、というみくりに対して)

小賢しいって何ですか?

言葉の意味は分かるんです

小賢しいって相手を下に見て言う言葉でしょ

僕は みくりさんを下に見たことはないし

小賢しいなんて思ったこと 一度もありません

 

元カレシンジからの呪縛によって、自分は小賢しい、と思い込んでいただったのですね。小賢しい、は人の解釈によって生み出される概念で、平匡にとっては素敵な女性のみくりなのです。

そのことに気づいたみくりは平匡に人前にもかかわらず抱きつきたくなり

ありがとう

大好き

の発言に至ったのですね。

 

8話かけて平匡にかかっていた呪いを解いてあげたみくりと、最終話でみくりにかかっていた呪いそのものを消し去ってあげた平匡、という構図がとても感動的なドラマでした。

 

その他の面々の呪い

  • 年齢からの解放
  • 性的マイノリティからの解放
  • 文化的マイノリティからの解放

が一気に行われた最終話でしたが、追ってまとめます!