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湊かなえ原作のドラマ望郷の感想。「雲の糸」がスッキリしなかった。加藤清史郎君は大きくなった。

2016年9月28日に湊かなえさん原作のドラマ「望郷」が放送されました。オムニバス(短編)形式で3話放送されたのですが、どれも湊かなえさんならではのなんとも心が締め付けられる感じの内容でしたので、ここにその感情を吐き出して自分はスッキリしておこうと思います。

 

「雲の糸」

ドラマの中では3番目(最後)に放送されたのですが、もう胸糞悪くて真っ先に書きたかったので本記事では最初に持ってきてしまいました。

5行で内容まとめると

  • 売れっ子ミュージシャンの主人公(濱田岳さん)が元いじめっこに強引に誘われて島に戻らされる
  • いじめられてたのは母がDV夫を殺してしまった一家だから
  • 母は今でも卑屈に世間の目を気にしながら島で娘と生きている
  • 有名になったことで今まで迫害していた島民が掌を返すように近寄ってきて主人公は胸糞悪くなり意識朦朧として海に落ちて重体
  • 実はお母さんは、お父さんからDVを受けていたために殺害したのだが、それは濱田岳を守ろうとしたからでした

という話。

正直、、、

母と姉を連れ出して島を出ろ!

としか思えず、ただただイライラしました。

お母さんはあなたを守るために殺人をした、あなたは生まれたときから守られている

という真実で美談な感じで終わってましたが、どうもスッキリしませんでした。

twitterを見てみると、同様の感想をもった方々の多数いらっしゃるようです。

 

 

ただ、逆に言えば島という閉鎖的な空間を筆者が胸糞悪くなるぐらい見事に描写しきっているということになり、このあたりが島育ちの湊かなえさん(港さんは瀬戸内海に浮かぶ因島出身)の真骨頂なのでしょう。

 

海の星

主人公は伊藤淳史さんになっていますが、実質加藤清史郎さんが主人公だったのではないかと思うぐらい活躍されていました。

こちら5行でまとめると

  • ある日加藤清史郎さん(子供の頃)と伊藤淳史さん(大人になってから)演じる主人公の父親が失踪
  • その後、椎名桔平さん演じる「おっさん」が登場し母と主人公に優しく接してくる
  • おっさんはお父さんはきっと亡くなっていると言うが、母と主人公はそれを認めない
  • 20年後、椎名桔平さんが漁をしている最中、お父さんの遺体を網にかけたが、漁のことを優先して遺体を海に戻してしまった、という行為の懺悔のために色々と優しく接していた

というお話でした。

遺体が見つからないと踏ん切りがつかずに次に進むことができない、という軸と、遺体を発見していたのにそれを無視してしまったことの懺悔、という軸の2軸の切ないポイントが交わった奥の深いお話でした。

椎名桔平さんもはまり役で良かったですが、何より加藤清史郎さんにはびっくりしました。大きくなりまさね~。

2001年生まれなので2016年現在は中学生です。こども店長をやっていたのが2009年なのであれから7年たっているのですね。

アモーレ平愛梨さんの妹さんの平祐奈さんと共演していました。

 

みかんの花

主人公の広末涼子さんが、家を捨てて東京にいったお姉さんがなぜ捨てていかざる得なかったのかを20年後に姉との再開で判明する、というお話です。

こちらは3行でまとめると、

  • バイトでやとった男が家の金を取ろうとしているのを母が目撃
  • 色々あって包丁を刺して殺してしまったことを姉が隠蔽
  • 身を隠すために被害者と一緒に東京にいった、という偽装工作

という内容でした。

よく考えてみれば、殺人隠蔽をしておきながら、姉妹のわだかまりがとれてよかったね、という内容でもありますが、島の若者が東京に憧れつつも事情があって行けなかった人を見事に描写されているお話でもあったと思います。