ドラマ「カルテット」の「アーもらえますか」の意味と4人の演奏前ルーティンについて

2017/01/17より火曜ドラマ「カルテット」が始まりました。音楽で生きていくことの可能性について結果が出始めている大人の4人が、冬の軽井沢を舞台に繰り広げるラブストーリー&ヒューマンサスペンスドラマです。豪華な女優・俳優陣が味のある大人たちを演じるちょっぴり大人なドラマで、全体のトーンは穏やかなのですが非常に引き込まれるドラマです。

4人の演奏前のルーティンや、チューニング(楽器の音程合わせ)に関しての流れ、演じている4人の奏者としてのリアリティなどについてまとめておきたいと思います。

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4人の演奏前ルーティン

このドラマでは、4人それぞれ演奏前に行う癖というかルーティンが描かれています。

それぞれ身体に着いているものを何らかの形でいじる癖になっていて、何かしら意味がありそうなのです。

松たか子:指輪を左手から右手へ移す

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松田龍平:メガネを拭く

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高橋一生:シャツの首周りをゆるめる

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満島ひかり:裸足になる

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チューニング(調弦)

「アー、もらえますか」という発言が幾度となく登場していますが、楽器をやってらっしゃる方以外は何のことかわからないと思いますので簡単に解説しておきます。

「アー、もらえますか」のアーとはAのドイツ語読みで、A=ラの音のことです。

つまり「アー、もらえますか」とは

ラの音を出して下さい(その音に私の楽器を合わせますので)

という意味になります。バイオリン、ビオラ、チェロともにA線(”あーせん”と言います)という弦があり、その弦の音の高さをみんなの楽器で合わせてから、今度はそのA線に対して別の弦の音程を調整していきます。

ちなみにラの音を出す担当はチェロ(満島ひかりさん)で、その音にみんなが合わせていますが、これもカルテットでは非常に一般的な流れです。

なお、実際のカルテットグループによっては、1stバイオリン(つまりドラマでは松たか子さん)がラの音を出し、それにみんなが合わせるというグループもあると思います。

4人の楽器演奏のリアリティについて

非常によく練習されていると思います。少なくともかなりの音楽指導が入っていて、ボーイング(右手に持つ棒=弓の動かし方)や、フィンガリング(左手の指で楽器の弦をおさえる際の指運び)は、かなり曲に合わせて練習されています。女優さん、俳優さんというのはすごいですね。

一方で、楽器をやっている立場の視点から見ると、非常に素人くさい持ち方でもあるので、ドラマの中では実際には演奏していないことこともすぐにわかります。

(桐朋学園大学の同期生で結成された QUARTET PAPAS クァルテットパパス というグループが演奏されているようです)

とは言え、バイオリンとビオラの3人(松たか子さん、松田龍平さん、高橋一生さん)でいえば、松さんが一番リアリティのある弾き方だと思います。

チェロの満島さんも上手ですね。ただチェロはバイオリン、ビオラに比べると楽器が大きいぶん、っぽさを出すのが比較的容易なようにも思います。

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