2020年3月8日現在、新型コロナが猛威をふるっています。
2月中旬ぐらいから、
「どうやらあれは中国の生物兵器のようだ」
と陰謀説を耳にすることもあり、
本当かよ?って思っているのですが、
でも、いや、まてよ、
本当に陰謀だったら、
それが常識のある人のまともな陰謀だったら、
その人は感染しない自信があってやっているんだから、
すでにワクチンとか治療薬があるわけで、
それはそれでGoodニュースなのでは?
とも思ったので、本当に陰謀なのか調べてみました。
調べたっていっても、一番良くまとまっていた東洋経済の下記の記事を読み込んだだけですが、
あまりに長い記事だったので、3行でわかるぐらいに簡単にまとめてみました。
そのうえで、もう少し長めにも。でも本家の記事よりはコンパクトに。
単語はわかりやすさ優先で正確性を欠いているところもあると思います。
流れを汲み取る記事として読んでください。
3行まとめ
- 発生源の武漢にウイルス実験施設があり、2015年、2018年に新型のウイルスについて発表しているために陰謀論が勃発
- 詳細を調べると無関係
- さらに、2020年1月にインドの研究者たちが、新型コロナウイルスとエイズウイルスに似ているところがあるので、人工的に合成されたものじゃないかと発表し、陰謀論が加速
- 後にインドの研究は取り下げ
- 専門家はきっぱり人工であることを否定
- 「無理。陰謀論者は人類を買いかぶりすぎ。」
もう少し詳細
武漢のウイルス研究所
コロナの発生源である武漢にバイオセーフティーレベルP4のウイルス研究施設がある。
2015年11月9日に発表された論文にて、SARSに似たコウモリ由来のウイルス(SHC014)に手を加えると人体呼吸器細胞に感染することを証明した。
この実験で改変されたウイルスが実験施設から流出したのでは、と騒ぎ出す人が現れた。
でも、論文には15名の執筆者がいて、武漢の研究者はウイルスのタンパク質DNA配列とDNA分子の提供という役割。実験計画と実施はアメリカのノースカロライナ大学の実験施設で進められた。
補足的な話だが、
実験施設の中で、病原体の毒性や拡散の容易性を強めたり、宿主を広げてウイルスの特性を研究し評価する研究に反対する人もいる。
反対者の主張は、
「非自然的なリスクを作り出す」
というもの。
一方で、賛成者もいる。
「今後、危険になる病原体を識別する助けになる。」
エイズウイルスとの人工合成
2020年1月31日、インドの研究者たちが
コロナウイルスとエイズウイルスの相似性について言及する論文を発表。
石新型コロナウイルスは人工的に合成されたのではないか、という疑いを引き起こした。
インドの研究者たちはその後、論文を撤回。
「初期段階の研究。陰謀論に根拠を提供する意図はない。」
相似性はない、もしくはあっても不思議はない、といった声も各所の専門家からあがっていた。
人工で作るのはほぼ不可能
新型コロナが人工的に作られた可能性は低い、多くの専門家や研究者が回答。
コウモリの身体に見られるウイルスと比較すると、新型の遺伝子の差異は自然進化によるもの。
もしゲノム編集したとすれば、1200箇所の遺伝物質を置換する必要があるが、そのような痕跡はない。
1200箇所の遺伝子変異は、大自然だけがそのようなことを行える。
陰謀論者は、人類の偉大さを買いかぶりすぎている。
編集をしたなら、痕跡(エンドヌクレアーゼの人工的な導入)が残る。残さないようにすることは不可能。
新しい疾病やウイルスが修験するたびに、同じようなことが言われる。
もし、これが生物兵器だとしたら非常にお粗末。なぜなら、自分も害を被るリスクがあるから。いい生物兵器は致死率が高く、感染力が低いものでなければならない。
人のに広がった可能性は排除できない
人工的にゲノム編集された可能性はほぼないが、
実験施設の中で自然由来のウイルスが事故によって広まった、という可能性は排除できない。
今回のウイルスの出どころを確定する必要はある。